当院呼吸器内科は、感染症、腫瘍、アレルギ－性疾患など呼吸器疾患全般を対象に外来通院および入院加療を行っています。外来は、週2回（火、水）の午前診、午後診、夜診の3パタ－ンの時間帯をそれぞれ自分の生活に合わせて選択できます。中でも水曜午後は予約制の診療を行っており特にCOPD（慢性閉塞性肺疾患）等で在宅酸素療法を行っている場合酸素ボンベの許容量もあり待ち時間が心配になりますが、予約により待ち時間が短縮できるので安心して通院することができます。

そして、気管支内視鏡検査は、特殊・専門手技を積極的に行っており、肺癌の生検、感染症の診断などはもとより腫瘍性病変のポリペクトミ－、狭窄病変に対するステント留置、喀血・気胸に対しての内視鏡的気管支充填術なども適宜行っております。気管支鏡検査はつらい検査だとはいわれていますが、当院では検査を行う際には鎮静剤を用い、出来る限り不快感を取り除くことが出来るよう努力しております。

更に通常手術対象の難治性気胸やこれまで内科的治療では限界のあった喀血の症例に対しても気管支内視鏡的治療が当院独自の気管支内視鏡的充填術により可能となります。

喀血に関しては喀血センタ－岸和田盈進会病院とも連携を密にとっており、気管支動脈塞栓術（BAE）無効例に対して当院での気管支内視鏡的充填術による奏功症例も数例あり、また逆に気管支鏡的止血術無効例があれば喀血センタ－への適宜紹介も行います。

（先日この喀血および気胸の症例に対して行った気管支充填術の有用性について、第73回日本呼吸器学会近畿地方会にて発表いたしました。）そして、より高度な専門治療が必要な場合（肺癌外科手術、放射線治療等）は近隣専門施設と連携をとり適宜紹介を行い、手術適応の無い肺癌や術後再発例に対してはQOLを重視した外来通院による外来化学療法も行っています。