教育・研修プログラム

教育目標
  1. 専門職業人として自覚をもち、主体的に学習ができる
  2. 根拠を明確にし、基本的な看護技術が正しく実践できる
  3. 医療チームの一員として、自己の役割を果たすことが出来る
植木病院 看護部 卒後教育目標
卒後教育の目的は、卒業後の看護職員に対して、学校教育に続く臨床での学びを深め、現場での実践体験を積み重ねながら、一人ひとりが主体性と自主性に基づいて看護実践能力を高めることができるよう教育支援をおこなうことである。

2021年2月作成 看護部教育委員会

  卒後1年目 卒後2年目 卒後3年目 卒後4~5年目(リーダー育成)
到達目標 基本的な知識・技術・態度を習得 し、先輩の指導を受けながら責任 を果たすことができる。 また、定められたマニュアルに従って、 正確で安全な看護実践ができる。 個別性を踏まえた看護実践ができ、実践を通して看護の役割を明確にできる。 専門職業人として、看護観を確立し、看護師としての役割と責任を果たす。 専門職業人として、知識・技術を磨き、リーダーシップを発揮し、部署において円滑な業務遂行の役割を担うことができる。
卒後年度別教育要素
  1. 基礎教育で学んだことを土台に、実践能力を高め、受け持ち看護師の役割を果たす。
  2. 安全で質の高い看護を提供するために必要な基本的な知識技術を習得する。 
  3. 医療チームの中で複数の患者を受け持ち、多重課題を抱えながら、看護を安全に提供するための実践能力を身につける。
  4. 自己研鑽をおこなう姿勢・態度を身につける。
              
  1. 看護チームの中でメンバーシップを発揮できる
  2. 看護上の問題がわかり、看護の優先度を判断して実践できる。
  3.           
  4. 受け持ち患者に対し、主体的に看護過程を展開できる。
  1. 自己の看護観を明確にし、表現できる。
  2.         
  3. 日常の看護が根拠に基づき判断でき、実践できる。
  4.                 
  5. チーム医療の一員としての役割を理解し、多職種と協働できる。
  6.            
  7. 看護実践力向上のための自己の課題を明確にし、看護実践に活かすことができる。
  8.                
  9. 新人看護職員を指導・育成するための知識を学ぶ。
  1. リーダーとしての適切な判断ができ、伝達・報告ができる。
  2.               
  3. 後輩に適切な指導・育成ができる。
  4.            
  5. 積極的に研修に参加し、自己研鑽する。
  6.      
  7. 看護場面で発生する問題の解決方法がわかる。
  8. 看護チームの一員としての役割を理解し、適切な看護判断のもとリーダーシップが発揮できる。
新人看護職員研修プログラム
研修項目 方法 時間 4月
入職時
4-6月 7-9月 10-3月
1.新人看護職員研修の概要 講義 1時間 研修プログラムの概要・目標と計画    
2.看護職員として必要な基本姿勢と態度 講義 2時間 看護者の倫理綱領・患者の権利と看護者の責務
接遇、身だしなみ
  実績の振り返り
3.技術的側面 清潔・衣生活援助技術
創傷管理技術
講義
演習
1時間   移乗の介助
・褥瘡予防:リスクアセスメント、体圧分散など
与薬の技術 講義
演習
1時間   ・皮下注射、筋肉注射、点滴管理(薬剤準備、ボトル交換、挿入部の固定、輸液量の計算等
・輸液ポンプ、シリンジポンプの使い方・CVカテーテルの管理・血液製剤の使用
・点滴静脈内注射・麻薬の管理方法・薬剤などの管理・化学療法
(毒薬・劇薬・麻薬・血液製剤を含む)・輸血の準備、輸血中と輸血後の観察
救急救命処置技術 講義
演習
1時間   ・急変の対応(BLSを含む)チームメンバーへの応援要請等
人工呼吸 AED DCの使い方(毎月研修会実施:ME技師担当)
・実践振り返り
症状・生体機能管理技術 講義
演習
1時間   ・静脈血採決(静脈ルート確保)・フィジカルアセスメント
・経管栄養(PEG)・心電図モニター・酸素療法・吸引・吸入
 
感染防止の技術 講義 1時間   ・手指衛生・清潔操作・スタンダードプリコーションの実施
・感染予防対策(インフルエンザ・ノロウイルス等)・院内研参加
 
配属部署で必要な看護技術 部署
OJT
1時間   2F ・看護必要度・整形外科の処置・手術患者の看護
3F ・拘縮のある患者のケア
各階共通
・エンゼルケア・放射線の理解
4.管理的側面 安全管理
災害・防災管理
講義
演習
1時間   ・医療安全対策:組織の体制、ドッキリ・事故報告書の入力
・事故防止策、発生時の対応など・新人が起こしやすい事故
・消火設備、避難経路について(避難訓練に参加)
情報管理 講義
演習
1時間   ・個人情報保護・看護記録
・電子カルテ・診療情報の取り扱い
 
研修の振り返り
フォローアップ

-

1時間     ・3か月目振り返り ・6ヶ月目振り返り
・リフレクション

※太字の項目については集合研修を予定

2021年度 卒後2年目~5年目 看護部 教育計画
  研修テーマ 目的・目標(研修のねらい) 内容 開催時期
2年目 フィジカルアセスメント
(事例演習 基礎)
患者の状態を的確に分析することで看護上の問題/看護診断の抽出をすることができる 事前学習の課題ありグループワークで、事例検討を行ない、看護上の問題/看護診断を抽出するところまでを指導 7/14 8/25(15:00~16:30) 1回60分
メンバーシップ研修 ・自分の仕事を主体的に確実に遂行する。
・他のメンバーに自発的に協力する
・チーム全体のことを考え面倒な仕事でも進んで引き受ける
メンバーシップとは?
症例を用いた状況設定でGW
10/13 14:30~16:00
3年目 フィジカルアセスメント
(事例演習 応用)
患者の状態を分析し、看護過程の展開からその患者に対して適切な看護目標と看護計画の展開ができる 事前学習(事例2例)の課題あり グループワークで事例検討を行ない、看護目標と看護計画の展開が出来るまでを指導  11/24 12/8 (15:00~16:00)
看護観の育成(文章化) 自己の看護観を明確にし、表現(文章化)出来る ナラティブ研修を通して、自分の看護を振り返り、看護を語ることで倫理的感性を育む  3月第4週
(卒後1年目まとめ研修と同時開催)
プリセプターシップ
(担当者)
プリセプターの役割について理解できる 卒後3年目の2月に開催
(4年目でプリセプター実施に向けて)
2月9日
4年目 看護(事例)研究
(入門編)
看護研究の意義と目的について理解できる
看護研究に取り組む準備ができる
リモート研修で、基本的な研究方法を学ぶ 基礎編はリモート研修2回
リーダーシップ研修 ① ② ①リーダーとしての役割を理解し、リーダーシップを発揮するために、今後の課題を明確にする。
②現場でリーダー的役割を担う人材育成
1.リーダーシップ研修の目的と位置づけ
2.リーダーの役割
 (グループワーク⇒アサーションについて)
① 8月11日 15:00
② 11月10日 15:00     
5年目 看護(事例)研究 (まとめ) 看護研究の進め方に沿って研究を展開することができる。 実際に研究に取り組み、支援を受けてまとめることができる。まとめた研究成果を発表する 2ヶ月に1回開催予定
 看護研究発表会 11/17 15:00
倫理カンファレンス 倫理とは何か、何を大切にしてケアを実践するのか、主任会がリードして倫理的感性を育成する 倫理カンファレンスの実践(GW) 2回開催
5/22(主任会デモ開催)
5~10年目 リーダー研修 植木病院の管理者を育成する
管理が実践できる人材育成を目指す
各部署よりメンバーを選抜(5名程度)
1.管理者としてのリーダーシップ
2.管理に必要なスキルと実践
2021年度~リーダーシップ研修を受けた者
2022度以降に計画予定